「ホームページをリニューアルしたのに、問い合わせが減った…」
そんな話、実は珍しくありません。
デザインは新しくなった。スマホでも見やすくなった。
なのに、以前より反応が悪くなってしまった。
リニューアルの「失敗」は、多くの場合、制作に入る前の「準備不足」が原因です。
福岡でホームページ制作をしている Ndesign が、
60件以上の制作・リニューアル経験をもとに、「これだけは押さえてほしい」5つの準備をお伝えします。
読み終わる頃には、リニューアルで何を準備すればいいかがはっきりしますよ。
「リニューアルしたのに、前のほうがよかった…」を防ぐために
まず、リニューアルで「失敗した」と感じるのはどんなケースでしょうか。
リニューアルで「失敗した」と感じるパターン
私がこれまで関わった案件や、ご相談いただく中でよく聞くのは、こんな声です。
- デザインは良くなったが、問い合わせが減った
- 検索順位が大幅に下がってしまった
- 更新の仕方がわからなくなった
- 想定以上に費用がかかった
- 制作会社との意思疎通がうまくいかなかった
共通しているのは、「作ること」に意識が向きすぎて、その前後の設計が抜けているということ。
リニューアルは「作り直す」ことがゴールではありません。
今のホームページの課題を解決して、成果につなげることがゴールです。
成功と失敗を分けるのは「準備」
制作会社に相談する前に、発注側で準備できることは意外とたくさんあります。
そして、準備がしっかりしている案件ほど、仕上がりの満足度が高い。
これは制作側として、強く実感していることです。
逆に言えば、「とりあえずお任せで」と丸投げしてしまうと、制作会社もゴールが見えず、結果として「なんとなくキレイだけど成果が出ないホームページ」ができてしまいがちです。
では、具体的にどんな準備をすればいいのか。
5つに絞ってお伝えしますね。
準備①:リニューアルの「目的」をはっきりさせる
いちばん大切で、いちばん見落とされやすいのがこれです。
「デザインが古いから」だけでは危険
「ホームページのデザインが古くなったから新しくしたい」
これ自体は立派な理由です。でも、それだけだとリニューアルの方向性が定まりません。
たとえば、こんな違いがあります。
| 目的 | リニューアルの方向性 |
|---|---|
| 問い合わせを増やしたい | 導線設計・CTA配置の見直しが中心 |
| 採用に活かしたい | 社風・働く環境の訴求ページを追加 |
| 信頼感を高めたい | 実績・お客様の声・代表メッセージを充実 |
| 自分で更新できるようにしたい | WordPress導入・操作しやすい管理画面 |
同じ「リニューアル」でも、目的によってやるべきことがまったく違います。
目的が曖昧なまま進めると、完成後に「思っていたのと違う」となりやすいんです。
目的を言語化するための3つの質問
難しく考える必要はありません。
以下の3つの質問に答えるだけで、リニューアルの方向性が見えてきます。
- 今のホームページで困っていることは何か?(例:問い合わせが来ない、情報が古い、スマホで見づらい)
- リニューアル後にどうなっていたいか?(例:月に3件の問い合わせが欲しい、採用応募を増やしたい)
- 誰に見てほしいか?(例:福岡の中小企業経営者、30代女性のお客様)
この3つが言語化できていれば、制作会社との打ち合わせもスムーズに進みます。
メモ書き程度でかまいませんので、ぜひ事前に整理しておいてください。
準備②:今のホームページの「資産」を棚卸しする
リニューアル=全部作り直す、とは限りません。
今のホームページにも、残すべき「資産」があるかもしれません。
アクセスデータ・検索順位を確認する
もしGoogleアナリティクス(GA4)やサーチコンソールを導入しているなら、以下を確認してみてください。
- よく見られているページ:アクセスの多いページは「資産」。安易に削除しない
- 検索で上位に表示されているページ:SEO評価が蓄積されている可能性が高い
- 問い合わせにつながっているページ:コンバージョンに貢献している導線を把握
「アクセス解析を入れていない」「見方がわからない」という場合も大丈夫です。
制作会社に相談すれば、現状分析から手伝ってもらえます。
残すべきページと改善すべきページを整理する
今のホームページの全ページを洗い出して、以下のように分類してみましょう。
| 分類 | 基準 | 対応 |
|---|---|---|
| そのまま残す | アクセスが多い、検索上位にある | URLを変えずに引き継ぐ |
| 改善して残す | 内容は良いがデザインが古い | デザインのみリニューアル |
| 統合する | 似た内容のページが複数ある | 1ページにまとめる |
| 削除する | 古い情報、アクセスがほぼない | リダイレクトを設定して削除 |
「全部作り直したい」という気持ちもわかります。
でも、検索で上位に表示されているページを消してしまうと、アクセスが激減することがあります。
全体を「壊して作り直す」のではなく、「活かすものは活かして、改善する」という考え方が安全です。
準備③:「誰に・何を伝えたいか」を整理する
ホームページは「あなたの会社のことを知らない人」が最初に見る場所です。
誰に向けて、何を伝えるホームページにするのか。ここを整理しておくと、制作がブレません。
ターゲットとメッセージを明確にする
「うちのお客さんは幅広いから…」と言いたくなる気持ちもわかります。
でも、全員に向けたメッセージは、誰にも刺さりません。
まずは「いちばん来てほしいお客さん」を1人イメージしてみてください。
- 年齢・性別・職業は?
- どんな悩みを抱えている?
- どんな言葉で検索しそう?
- 何を見たら「ここに頼みたい」と思う?
この「たった1人のお客さん像」がはっきりしていると、デザインのトーン、キャッチコピー、掲載する情報の優先順位が自然と決まります。
サイトマップを事前に考えておく
サイトマップとは、ホームページにどんなページを用意するかの一覧です。
完璧なものを作る必要はありませんが、ざっくりでも考えておくと制作会社との打ち合わせがスムーズです。
たとえば、こんなイメージです。
- トップページ:会社の第一印象を決めるページ
- サービス紹介:提供するサービスの詳細
- 実績・事例:過去の仕事の紹介
- 会社概要:会社情報、アクセス
- お問い合わせ:問い合わせフォーム
- ブログ・お知らせ:情報発信ページ
「このページは絶対に必要」「このページは今回新しく作りたい」など、
優先度をつけておくと、見積もりの精度も上がります。
準備④:制作会社に伝えるべき情報をまとめる
制作会社に相談する際、情報が整理されていると話がスムーズに進みます。
逆に、情報が散らばっていると、お互いに何度もやり取りが必要になり、時間がかかります。
制作側が「助かる」情報リスト
私が制作会社の立場でリニューアル案件に携わるとき、事前にいただけると助かる情報をリストにしました。
- リニューアルの目的:準備①で整理した内容
- 現在のホームページURL
- ドメイン・サーバーの契約情報:誰が管理しているか、契約先はどこか
- 希望する完成時期:「○月までに公開したい」など
- 予算感:ざっくりで構いません(「30万円以内」「50万円くらい」など)
- 参考サイト:「こんな雰囲気にしたい」のイメージ
- 素材の有無:ロゴ、写真、テキスト原稿があるかどうか
全部そろっていなくても大丈夫です。
でも、「目的」「予算感」「希望時期」の3つは最低限伝えてほしい情報です。
参考サイトの集め方
「こんな感じにしたい」のイメージを伝えるのに、参考サイトはとても効果的です。
集め方のコツは、「好き」だけでなく「なぜ好きか」もセットで伝えること。
- 「このサイトの色使いが好き」
- 「このサイトの写真の使い方が参考になる」
- 「このサイトの問い合わせまでの導線がわかりやすい」
「なぜ」がわかると、制作会社はデザインの意図を汲み取りやすくなります。
2〜3サイトあれば十分ですよ。
準備⑤:リニューアル後の「運用」を考えておく
意外と見落とされがちなのが、リニューアル「後」のことです。
ホームページは公開してからがスタート。作って終わりではありません。
更新・保守・SEOは誰がやるのか
リニューアル後に必要になる作業は、ざっと以下のとおりです。
| 作業 | 内容 | 頻度 |
|---|---|---|
| 情報更新 | お知らせ・ブログの投稿、料金改定など | 月1〜4回 |
| WordPress保守 | 本体・プラグインのアップデート | 月1回 |
| セキュリティ対策 | SSL更新、バックアップ、脆弱性対応 | 随時 |
| SEO対策 | 検索順位の確認、記事の改善 | 月1〜2回 |
| アクセス分析 | GA4でアクセス状況を確認、改善 | 月1回 |
「自分でやるのか」「制作会社にお願いするのか」を、リニューアル前に決めておくとスムーズです。
特にWordPressを使う場合、放置するとセキュリティリスクが高まるので、保守の計画は重要です。
「作って終わり」にしないための仕組みづくり
私がリニューアル案件に関わるとき、必ずお伝えしていることがあります。
公開後に成果を出すためには、以下の仕組みを最初から組み込んでおくのがおすすめです。
- GA4(Googleアナリティクス4)の導入:アクセス数やユーザーの行動を把握
- サーチコンソールの設定:検索キーワードや表示回数を確認
- 問い合わせフォームの計測設定:コンバージョン(成果)を数値で追える
- 運用マニュアルの作成:自分で更新できる部分の操作方法をまとめる
これらは後から設定することもできますが、リニューアルと同時に設定してしまうのがいちばん効率的です。
Ndesign では、GA4設定からSEO対策、セキュリティ対応まで、リニューアル時にまとめて対応しています。
「制作と運用を別々に頼むのは面倒…」という方には、ワンストップで任せられるパートナーを選ぶのがおすすめです。
まとめ:リニューアルは「準備8割」
ホームページリニューアルで失敗しないための5つの準備を振り返ります。
- 目的をはっきりさせる:「なぜリニューアルするか」を言語化する
- 今の資産を棚卸しする:アクセスデータや検索順位を確認して、残すべきものを見極める
- 誰に何を伝えるか整理する:ターゲットとメッセージを明確にする
- 制作会社に伝える情報をまとめる:目的・予算・時期の3点は最低限伝える
- リニューアル後の運用を考えておく:GA4・SEO・保守の計画を立てる
リニューアルは「準備8割」です。
準備がしっかりしていれば、制作はスムーズに進み、完成後の満足度も高くなります。
「準備って言われても、何から手をつければ…」という方は、遠慮なくご相談ください。
準備の段階からお手伝いできますし、現状のホームページの分析も一緒にやれます。
Ndesign では、リニューアルの企画段階から公開後の運用まで、一気通貫でサポートしています。
「まずは今のホームページを見てほしい」という形でも大歓迎です。
