「10万円でできますよ」と言う会社もあれば、
「50万円はかかります」と言う会社もある。
同じ「ホームページを1つ作る」という話なのに、なぜここまで金額が違うのか。
調べてみても「安いところは危ない」「相場はこのくらい」という話ばかりで、自分の場合はいくらが妥当なのかがわからない…。
そんな方へ、福岡でホームページ制作をしている Ndesign が、
60件以上の制作経験と、実際にお出ししている見積書の中身をもとに「価格差はどこで生まれるのか」をお伝えします。
読み終わる頃には、手元の見積書を自分で読み解けるようになりますよ。
結論:価格差は「品質の差」ではなく「見積もりに入っている作業の量」の差
ホームページ制作の価格差は、制作者の腕の良し悪しで決まっているわけではありません。
その見積もりにどこまでの作業が入っているかで決まります。
ホームページ制作の見積もりとは、性質の違う作業を積み上げた合計金額のことです。
デザイン、コーディング(デザインをブラウザで見られる形にする作業)、打ち合わせ、フォーム。それぞれ別の作業です。
積み上げる項目を減らせば金額は下がり、増やせば上がります。
同じ「1サイト分」でも、中身の数がまったく違うわけです。
価格帯ごとに、何が入っていて何が入っていないかを整理しました。
| 価格帯 | 主な作り方 | 含まれることが多いもの | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 〜10万円台 | 用意されたデザインの型に、原稿と写真を流し込む | ページの公開まで | 会社の情報をひととおりネット上に置いておきたい |
| 20〜40万円台 | 数ページをオリジナルで設計して作る | 打ち合わせ、ページ構成づくり、お問い合わせフォーム | ホームページから問い合わせを増やしたい |
| 40万円台〜 | 競合調査や導線の設計から入る | 上記+調査、原稿の設計、自分で更新できる機能 | ホームページを集客の柱にしたい |
どれが正解ということはありません。
自分の目的が、この表のどこにあるか。それによって必要な金額は変わります。
安いホームページが安いのは、省いている工程がはっきりしているから
格安のホームページが安いのは、手を抜いているからではありません。
時間のかかる工程を、あらかじめ省く前提で組み立てられているからです。
省かれているのは、主に次の3つです。
1. デザインを一から作らない
既にある型(テンプレート)に、いただいた文章と写真を当てはめていく作り方です。
デザインを考える時間がまるごと不要になるため、制作期間も費用も大きく下がります。
そのぶん、同じ型を使った他社のホームページと似た見た目になります。
また「ここにこの要素を足したい」といった変更は、型の許す範囲までとなります。
2. 打ち合わせの回数が少ない
格安のプランは、打ち合わせ1回、あるいはメールとフォームのやり取りだけで完結する設計が多くなっています。
打ち合わせは1回ごとに準備と議事のまとめが発生するので、ここは費用に直結します。
回数が少ないこと自体は問題ではありません。
気をつけたいのは、伝えきれなかった要望が「追加費用」として後から出てくる場合です。
3. 調査と設計をしない
競合サイトを調べる、検索されている言葉を確認する、どの順番で読ませるかを決める。
こうした作業は、完成したホームページの見た目には現れません。
見た目に現れないので、削っても納品物は成立します。
ただし「作ったのに問い合わせが来ない」となる原因は、この部分にあることが多いです。
見積もりの中身を分解すると、6つの箱に分かれる
ホームページ制作の見積書は、細かく見えても6つの箱の組み合わせでできています。
どの箱が入っていて、どの箱が抜けているか。それが金額の差です。
ここからは、私がお客さまにお出ししている見積書の単価を、そのまま載せます。
金額を伏せたまま「安い会社には気をつけて」とだけ言われても、判断する材料がないからです。
| 見積書の項目 | Ndesign の場合の目安 | 何をしている時間か |
|---|---|---|
| デザイン(トップページ) | 5万円 | 全体の印象と、何をどの順番で見せるかを決める。最も時間のかかる1ページ |
| デザイン(下層ページ1枚) | 1万〜1.5万円 | トップで決めた型に沿って、会社概要やサービスページを整える |
| コーディング(トップページ) | 4万〜8万円 | デザインをブラウザで見られる形にする。動きを付けるほど上がる |
| コーディング(下層ページ1枚) | 1.6万〜2万円 | スマートフォンでの表示調整を含む |
| ディレクション・打ち合わせ(3〜4回) | 5万〜7万円 | 目的の整理、原稿のご相談、全体の進行管理 |
| お問い合わせフォーム | 1.8万〜2.2万円 | 入力・確認・完了の3画面と、実際に届くかの送信テスト |
5ページのホームページで試算するとこうなる
トップページ1枚と下層ページ4枚、お問い合わせフォーム付き。
小規模事業者の方からのご依頼で、いちばん多い構成です。
- デザイン:5万円 + 1.2万円 × 4ページ = 9.8万円
- コーディング:6万円 + 1.8万円 × 4ページ = 13.2万円
- ディレクション・打ち合わせ = 6万円
- お問い合わせフォーム = 2万円
合計すると、31万円前後になります。
自分で更新できる機能(WordPress のお知らせやブログ)を足すと、ここに4万円ほど加わります。
同じ5ページでも、デザインを型で済ませ、打ち合わせを1回にし、調査を外せば10万円台に収まります。
価格差が生まれているのは、まさにこの引き算の部分です。

福岡でLP(ランディングページ)制作を検討中の方へ。フリーランス・制作会社別の料金相場、失敗しない依頼先の選び方、依頼前に整理すべき3つのことを、60件以上の制作経験をもとに解説します。
月額サブスク型は、契約前に3つだけ確認する
月額制のホームページが良くないわけではありません。
ただ、確認する項目が買い切りとは違います。次の3つだけは契約前に聞いてください。
- 契約期間と、その期間に払う合計額:月1万円でも、5年契約なら60万円です。月額と総額は分けて見ます
- 途中で解約できるか、そのあとホームページはどうなるか:公開が止まる契約もあります
- ドメインとデータの名義が誰になっているか:制作会社の名義だと、他社に移りたくなったときに引っ越せません
この3つに、その場ではっきり答えてもらえるなら、月額制は十分に選択肢になります。
逆に、答えが濁るときは、契約書のどこにその話が書いてあるかを見せてもらってください。
「予算10万円で集客したい」というご相談をいただくことがあります
ご予算とやりたいことが合わないとき、私は金額を削る前に全体像をお見せするようにしています。
10万円でホームページを作ること自体はできます。
ただ「集客したい」を叶えようとすると、作ったあとに続く工程がいくつもあります。検索で見つけてもらう準備、問い合わせまでの導線、公開後の改善。
これを全部10万円の中に押し込むと、どれも中途半端なまま終わります。
そこで、目的に必要な工程を全部並べたうえで、今回はどこまでやるかを一緒に決めます。
- 今回:問い合わせを受けられる状態のホームページを作る
- 次:検索で見つけてもらうための記事と設定を足す
- その次:数字を見ながら、反応の悪いページを直す
こうして区切ると、限られた予算をいちばん効く場所に集中させられます。
「予算に合わせて全部を薄くする」より、結果として早く成果に届きます。
金額より先に見てほしい、たった1つの基準
見積もりを比べるとき、私が本当に見てほしいと思っているのは金額ではありません。
その会社が「できないこと」を先に言ってくれるかどうかです。
私は初回のご相談で、必ず先にお伝えしていることがあります。
ネットショップ(ECサイト)は対応していません。30ページを超えるような大規模なホームページも、経験がありません。
仕事を逃しそうな言い方に聞こえるかもしれません。
それでも先にお伝えするようにしてから、かえって信頼していただけるようになりました。
何を聞いても「できます」と返ってくる相手は、頼もしく見えます。
けれど依頼する側には、その言葉を確かめる手段がありません。
できないことを先に言う人は、できると言ったことに責任を持てる人です。
よくある質問
- 福岡だと、ホームページ制作の相場は安いですか?
-
地域によって相場が大きく変わることはありません。金額を左右しているのは、ページ数と、保守や更新が契約に入っているかどうかです。福岡だから安い・高いという見方より、見積書の項目で比べるほうが確実です。
- いちばん安く作ると、どのくらいの金額になりますか?
-
用意された型に原稿を流し込む作り方なら、10万円台から可能です。そのかわり、競合調査やページ構成の設計は入りません。会社の情報をネット上に置いておきたい、という目的であれば十分に機能します。
- 月額制と買い切り、どちらが得ですか?
-
契約期間の総額で比べてください。3年以上使う前提なら、買い切りのほうが総額で下回ることが多いです。ただし初期費用を抑えたい場合や、更新作業まで任せたい場合は月額制に利点があります。
- 届いた見積もりが高いか安いか、自分で判断する方法はありますか?
-
デザイン・コーディング・ディレクション・フォーム・更新機能・調査。この6つのうち、どれが入っていてどれが入っていないかを聞いてみてください。ここに答えられない見積書は、中身が固まっていない可能性があります。
まとめ:金額の差は「引き算の差」です
- 価格差は品質の差ではなく、見積もりに入っている作業の量の差
- 安いホームページは、デザイン・打ち合わせ・調査を省く前提で組み立てられている
- 見積書は6つの箱でできている。どれが抜けているかを聞けば、高い安いは自分で判断できる
相場を調べるより、目の前の見積書の中身を1つずつ確かめるほうが早いです。
そのうえで、自分の目的にいらない箱があれば、遠慮なく外してもらってください。

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Ndesign では、見積もりをお出しするときに、必ず内訳と「今回やらないこと」をセットでお伝えしています。
60件以上の制作の中で、金額だけの説明ではあとから食い違いが起きると学んだからです。
いまの見積書が自分に合っているのか判断がつかないときは、その内容のままお持ちください。
どこにいくらかかっているのかを、一緒に読み解くところからお手伝いします。
うちのサイトにかけている費用、そもそもこれで合ってる?
「問い合わせるほどじゃないけど、ちょっと気になる」。
そのくらいの温度で大丈夫です。
URLを送ってもらえたら、サイトの今の状態を無料で1枚にまとめてお返しします。

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