「ホームページ、そろそろ何とかしないと」
そう思って調べはじめると、直したほうがいい場所が次々に出てきます。
スマホでの見え方、写真の古さ、問い合わせボタンの位置、検索での順位。
気づけばメモに10個以上並んでいて、結局どれから手をつければいいのかがわからなくなる。
そんな方へ、福岡でホームページ制作をしている Ndesign が、
60件以上の制作と改善の現場で使っている「1つに絞る決め方」をお伝えします。
読み終わる頃には、今週やることが1つだけ決まっている状態になりますよ。
結論:改善点を全部書き出したら、まず1つに絞る
ホームページの改善で最初にやることは、リストを増やすことではありません。
書き出した中から1つだけ選んで、残りを今は忘れることです。
10個の課題に少しずつ手をつけると、どれも中途半端なまま時間だけが過ぎます。
そして「やったのに変わらなかった」という感覚だけが残ります。
1つに絞れば、直したあとに何が変わったかがはっきり見えます。
変化が見えると、次の1つも決めやすくなります。
なぜ「改善リスト」を作ると、かえって手が止まるのか
課題が多いほど動けなくなるのは、意志の問題ではありません。
選択肢が並んだままだと、人は順番を決められないからです。
私が集客支援の診断レポートを作っていたときの話です。
お店の現状を「認知」「関心」「比較」「信用」「来店」など複数の柱で診断し、それぞれに課題と改善策を書き出す仕組みでした。
丁寧に埋めるほど、レポートは分厚くなります。
ところが受け取った側の反応は、決まってこうでした。
「で、何から手をつければいいんですか?」
課題を全部見つけたのに、相手は動けない。
このとき気づいたのは、診断の価値は「何が問題か」ではなく「何から手をつけるか」にあるということでした。
そこでレポートに「改善優先順位」の欄を足しました。
課題を並べるだけでなく、1位・2位・3位と順番を決め、最後に「なぜこの順番なのか」を書く。それだけの追加です。
すると、同じ内容のレポートなのに相手が動くようになりました。
順番が決まっていれば、今日やることが1つに定まるからです。
優先順位を決める3つの物差し
どれから直すかは、感覚ではなく次の3つで決めています。
上から順に見て、当てはまりが強いものを選びます。
| 物差し | 見るところ | 優先が上がる条件 |
|---|---|---|
| ① 見ている人の数 | そのページは実際に見られているか | アクセスの多いページほど、直した効果が大きい |
| ② 行動を止めている度合い | 問い合わせまでの道を邪魔していないか | 入口ではなく「あと一歩」の場所ほど優先 |
| ③ 直したあと確かめられるか | 変化を数字か目視で確認できるか | 効果が見えるものを先にやると、次が決めやすい |
見落とされやすいのは②です。
トップページの見た目を整える相談は多く届きます。
けれど人が止まっているのは、問い合わせフォームの手前だった。そういうケースがよくあります。
今週やることを決める3ステップ
ここまでを実際の手順にすると、次の3つになります。
所要時間は30分ほどです。
STEP 1. いま見られているページを3つ書き出す
アクセス解析を見て、閲覧数の多い順に3ページ書き出します。
解析を入れていない場合は、お客様から「見ました」と言われたことのあるページで代用できます。
ここで多くの方が驚きます。
力を入れたページと、実際に見られているページが違うからです。
STEP 2. そのページで「次にしてほしい行動」を1つ決める
そのページを読んだ人に、次に何をしてほしいか。
問い合わせなのか、料金ページを見てほしいのか、電話なのか。1ページにつき1つだけ決めます。
2つ以上ある場合は、売上に近いほうを選びます。
STEP 3. その行動を邪魔しているものを1つだけ直す
決めた行動から逆算して、邪魔になっているものを探します。
ボタンが下すぎる、電話番号がタップできない、料金の目安がどこにもない。
見つかったら、その1つだけを直します。
このとき、ついでに他の場所も直したくなりますが、今回はここだけと決めてください。
やりがちな失敗:同時に3つ直す
いちばん多い失敗が、まとめて直してしまうことです。
- 写真を差し替え、文章も直し、ボタンの色も変えた
- 1ヶ月後、問い合わせが少し増えた
- ただし、何が効いたのかはわからない
これだと次に打つ手が決まりません。
効いた理由がわからないので、また全部やり直すことになります。
1つずつ直せば、次の判断材料が毎回1つ増えていきます。
遠回りに見えて、こちらのほうが早く積み上がります。
迷ったら、順番は他の人に決めてもらってもいい
自分のホームページの優先順位は、実は本人がいちばん決めにくいものです。
どこに手をかけたかを知っているぶん、思い入れのある場所が上に来てしまいます。
私が診断をお渡しするときは、必ず順番と「なぜこの順番なのか」をセットで書きます。
理由のない順位は、ただの箇条書きと変わらないからです。
もし誰かに相談するなら、そこを見てください。
「全部大事です」と言う相手より、「まずここからです、理由はこうです」と言い切る相手のほうが、動けるようになります。
よくある質問
- アクセス解析を入れていません。それでも優先順位はつけられますか?
-
つけられます。お客様から「ホームページ見ました」と言われた内容や、よく聞かれる質問から逆算してください。よく聞かれることが書かれていないページが、最初に直す候補になります。あわせて、この機会に解析を入れておくと次回から判断が早くなります。
- 1つ直したら、次はどのくらい待てばいいですか?
-
2〜4週間が目安です。検索からの流入は反映に時間がかかるため、翌日に見ても変化はわかりません。日付をメモしておき、4週間後に同じ数字を見比べてください。
- 全部直したほうが早いのでは、と思ってしまいます。
-
予算と時間が十分にあるなら、作り直しも選択肢です。ただし何が効くかわからないまま全体を作り替えると、次に問題が起きたときも同じ規模の作業が必要になります。1つずつ直して手応えを掴んでからのほうが、結果的に費用は抑えられます。
- 見た目を新しくするのは、優先順位が低いのでしょうか?
-
低いとは限りません。古さが信用に影響している業種では、見た目が「行動を止めている原因」そのものになります。物差し②で判断してください。ただし「なんとなく古いから」だけが理由の場合は、先に問い合わせ導線を見たほうが効果は出やすいです。
まとめ:やることを1つにすると、前に進む
- 改善点を書き出したら、全部やらずに1つへ絞る
- 選ぶ物差しは「見られている数」「行動を止めている度合い」「確かめられるか」の3つ
- 1つ直して2〜4週間見る。効果がわかってから次を決める
10個のリストを持ったまま止まっているより、1つ直したほうが必ず前に進みます。
その1つが決まらないときは、順番を決めるところだけ人に頼ってしまってかまいません。
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