「今の制作会社は返事が遅い。でも乗り換えるとなると、何が起きるのか分からない」
そこで手が止まっていませんか?
調べると「名義を確認しましょう」「必要な情報をもらいましょう」という記事は出てきます。
でも、情報をもらえなかったらどうなるのか、どこで手続きが止まるのかまでは見えてきません。
そんな方へ、福岡でホームページ制作をしている Ndesign が、
60件以上の制作経験をもとに、制作会社を乗り換えるときのきっかけ・準備・引き継ぎで困ることをお伝えします。
乗り換えで最初にやるのは、解約の連絡ではなく「今のホームページの持ち物」の確認です。
読み終わる頃には、乗り換えるかどうかと、決めたあとの動き方がわかるようになりますよ。
制作会社を乗り換えたほうがいいのは、どんなとき?
頼んだことが期日までに進まない状態が続き、伝えても変わらないときが目安です。
一度の行き違いなら、困っていることを具体的に伝えるほうが、乗り換えより早く片づきます。
状況ごとに、まず試すことと、乗り換えを考える目安をまとめました。
| 今の状況 | まず試すこと | 乗り換えを考える目安 |
|---|---|---|
| 返事や修正が遅い | 「いつまでに必要か」を添えて依頼する | 期日を伝えても遅れが続く |
| 連絡がつかない | 電話とメールの両方で連絡する | どちらにも返事がない |
| 費用の中身が分からない | 請求の内訳を聞く | 聞いても内訳が出てこない |
| デザインや内容が古い | 今の会社にリニューアルを相談する | 提案や見積もりが出てこない |
| 担当者の退職・サービスの終了 | 後任と、今後の管理の体制を聞く | 管理を続けられないと言われた |
乗り換えには、引き継ぎの手間と費用がかかります。
今の会社のままで直せる不満なら、乗り換えないほうが早く済みます。
乗り換えのきっかけになりやすいのは「対応の遅さ」
きっかけになりやすいのは、対応の遅さです。
以前、ホームページの更新を請け負っている制作会社の方から、こんな話を聞きました。
更新の仕事でいちばん多い解約の理由は、対応が遅いことだそうです。
小さな修正ほど「そのくらいの作業に、そんなに時間はかからないはず」と受け取られるから、とのことでした。
対応が遅いと感じたら、依頼した日と、返事が来た日をメモしておいてください。
今の会社に伝えるときにも、新しい依頼先に相談するときにも、そのメモが材料になります。
乗り換える前に、何を準備すればいい?
準備は「今のホームページの持ち物」と「今の契約の内容」の確認です。
この2つは、解約の連絡より先に確認してください。
| 確認するもの | 見るところ |
|---|---|
| ドメイン(ホームページの住所)の契約者と管理会社 | 契約時の書類、更新の請求書 |
| サーバー(データを置く場所)の契約者 | 契約時の書類、毎月や毎年の請求書 |
| メールを同じサーバーで使っているか | info@〜 などのアドレスの有無 |
| 管理画面のログイン情報 | 納品のときに受け取ったメールや資料 |
| 契約期間と、解約を申し込む期限 | 契約書、申込書 |
| 解約したあと、データを受け取れるか | 契約書。書かれていなければ今の会社に聞く |
全部そろっていなくても、相談はできます。
以前リニューアルのご相談をいただいた会社さんは、管理画面のログイン情報が分からない状態でした。
サーバーとドメインの契約も、整理されていませんでした。
ホームページを作った当時の情報が、社内で引き継がれていなかったためです。
こうした状態は珍しくありません。わかる範囲で集めてもらえれば、残りは一緒に調べます。
引き継ぎで困ることは?実際に手続きが止まった場面から
困るのは「ドメインの情報をもらえない」「手続きのメールが届かない」「メールが止まる」の3つです。
前の制作会社から引き継いだ案件では、最初の2つで手続きが止まりました。3つめは、止めないように段取りを組んだ場面です。
1. 前の会社から「ドメインの情報は渡せない」と言われる
ドメインの登録者が自社になっていれば、情報をもらえなくても、ドメインの移管という手続きで引き継げます。
ドメインの移管とは、ドメインを管理する会社を、別の会社へ移す手続きのことです。
「.com」などのドメインの場合、移管は次の順番で進みます。
- ドメインの登録者と更新の期限、移管を止める設定(ロック)の有無を確認する
- 今の管理会社に、ロックの解除と「認証コード」の発行をお願いする
- 新しい管理会社に、認証コードを添えて移管を申し込む
- 今の管理会社と新しい管理会社の案内に従って、移管を承認する
承認の方法と案内の届け先は、管理会社によって違います。
「.jp」のドメインは手続きの呼び方と進み方が異なるので、管理会社の案内を確認してください。
前の制作会社さんから「ドメインの情報はお渡しできない」と言われたことがあります。
そこで情報をもらう方針をやめ、認証コードを出してもらうお願いに切り替えました。
このとき認証コードは、前の会社が解約の申し込みを受け付けたあとに発行されました。
解約の受け付けと認証コードの発行を、ひと続きの手続きにしている会社もある、ということです。
ホームページやメールも移す場合は、解約を申し込む前に、新しいサーバーの用意を済ませておくと安心です。
2. 手続きの承認メールが、契約者の手元に届かない
ドメインの移管では、手続きの途中で承認のメールが送られることがあります。
先ほどの引き継ぎでは、送り先は新しい制作会社ではなく、ドメインの登録者のメールアドレスでした。
このメールがお客さまの手元で見つからず、移管が一度完了しませんでした。
移管先の管理会社に事情を伝えてメールを送り直してもらい、最初の連絡から1か月半ほどで完了しています。
この経験をふまえると、申し込む前に次の2つを確かめておくと止まりにくくなります。
- 登録されているメールアドレスが、今も受け取れるアドレスか
- 承認のメールの差出人と件名を、受け取る人に先に伝えてあるか
3. 解約を急いで、メールが止まる
サーバーでメールも使っている場合、サーバーを解約するとメールも使えなくなります。
解約は、新しいサーバーでメールを受け取れると確認してからにしてください。
先ほどの引き継ぎでは、ドメインの移管が終わったあとに、メールの設定が残っているかを確認しました。
そのうえで、切り替えの段取りを組みました。
前のサーバーと新しいサーバーのどちらに届いたメールも、受け取れる状態にしてから切り替える段取りです。
前のサーバーと新しいサーバーが両方動いている期間を取ると、切り替えの日にメールを取りこぼしにくくなります。
乗り換えと一緒にホームページも作り直す場合の、相談から公開までの順番と期間は、こちらの記事に書いています。

福岡でホームページをリニューアルするときの進め方・制作会社とのやり取り・費用の全体像を一問一答でまとめました。新規制作にはない引き継ぎの作業や、やり取りを減らす決め方まで、60件以上の制作経験をもとにお伝えします。
乗り換え先には、最初に何を聞けばいい?
聞くのは「引き継ぎの連絡を誰がするか」「契約の名義を誰にするか」「公開後の連絡の取り方」の3つです。
今の不満と同じことが、次の会社で起きないかを確かめるための質問です。
- 前の会社とのやり取りは、誰が文面を作り、誰が送るのか
- 新しいサーバーとドメインは、誰の名義で契約するのか
- 公開したあとの修正は、どの手段で頼み、返事は何日くらいで来るのか
私の場合、前の会社にしか答えられない質問は、そのまま転送できる文面を用意します。
ドメインの手続きの期限のような専門的な判断は、私が決めて、理由と一緒にお伝えします。
先ほどの引き継ぎでも、新しいサーバーとドメインは、お客さまの会社の名義で契約しました。
名義がお客さまにあれば、この先また依頼先を変えることになっても、情報をもらえずに困る場面を減らせます。
乗り換え先を選ぶときに見る5つのポイントは、こちらにまとめています。

福岡でホームページ制作会社をお探しの方へ。60件以上の制作実績を持つ福岡のWeb担当者が、失敗しない制作会社の選び方を5つのポイントで解説。費用相場や注意点もわかりやすく紹介します。
相手に聞くことに加えて、こちらから伝えておくと見積もりが早く進む4つのことは、こちらに書いています。

依頼を決める前でも、ホームページ制作の相談はしていいのか。経緯や予算はどこまで話すと話が早くなるのか。見積もりの前に伝えたい4つのことを、60件以上の制作経験と実際の相談の場面からお伝えします。
よくある質問
- 今の制作会社には、乗り換えることをいつ伝えればいいですか?
-
新しい依頼先と、引き継ぎの段取りを決めたあとです。先に解約すると、サーバーやメールが止まる日が先に決まってしまいます。契約書で、解約を申し込む期限も確認しておいてください。
- 制作会社を乗り換えると、ドメインやメールアドレスは変わりますか?
-
基本的には変わりません。今のドメインを引き継いで使います。サーバーを引っ越す場合は、メールの移し替えも段取りに入れます。
- 乗り換えたあと、前の会社のサーバーにデータは残りますか?
-
残ります。引っ越しのために取るバックアップは写しなので、元のデータは前のサーバーにあるままです。消えるのは、解約したあとにサーバー側で削除されたときです。気になる場合は、解約の連絡に「データを削除し、完了したら知らせてほしい」と一文を添えてください。権利や契約上の扱いは、契約書で確認してください。
- 乗り換えには、どれくらいの期間がかかりますか?
-
引き継ぎの手続きは、前の会社の対応を待つ時間で変わります。ドメインの移管だけで1か月半ほどかかった例があります。ホームページも作り直す場合は、5ページ前後で制作に2〜3か月ほどが加わります。
まとめ:解約の連絡より先に、持ち物と契約を確認する
- 乗り換えの目安は、期日を伝えても遅れが続くとき。一度の行き違いなら、先に伝える
- 準備は「ホームページの持ち物」と「契約の内容」の確認。解約の連絡より先に行う
- 引き継ぎで止まりやすいのは、ドメインの情報・承認のメール・メールの切り替えの3つ
- 乗り換え先には、引き継ぎの連絡・契約の名義・公開後の連絡の取り方を聞く
Ndesign では、ホームページのご相談を受けるとき、最初にサーバーとドメインの場所と名義を確認しています。
前の会社へのお願いの文面や、ドメイン・サーバーの手続きのような専門的なところは、私が引き受けます。
うちのサイトの頼み先、そもそもこれで合ってる?
「問い合わせるほどじゃないけど、ちょっと気になる」。
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